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SUPERVISOR
この記事の監修者
TASKの鉱物棚
- YouTube Ch.「TASKの鉱物棚」主宰
- 鉱物コレクター
20年以上にわたり世界各地の鉱物・原石を収集している鉱物コレクター。幼少期から宝石学者・近山晶氏や鉱物学者・堀秀道氏の著作を指針に鉱物への理解を深め、現在は500点を超える鉱物コレクションを保有している。 YouTubeチャンネル「TASKの鉱物棚」を主宰し、鉱物・原石の魅力、ミネラルショーのレポート、鉱物収集文化、宝石・天然石の背景知識などを発信。専門的な鉱物知識を一般向けにわかりやすく伝えることを重視し、鉱物や宝石を、科学的・文化的・歴史的背景を有する自然物として紹介している。 これまでに、『学研の図鑑LIVE 岩石・鉱物・化石 新版』への鉱物写真7点の提供、阪急うめだ本店への映像提供、博物館における鉱物展示企画への協力、米国の鉱物専門誌『Mineralogical Record』への掲載予定、自らの鉱物コレクションの個展開催など、多方面で活動している。 宝石については、ジュエリーとしての側面だけでなく、その素材となる鉱物・原石の特徴、天然石ごとの魅力、市場での位置づけなどを踏まえた視点から知見を有する。鉱物収集家としての実物に根ざした経験を活かし、宝石・鉱物・天然石に関する記事監修を行う。
ピンクダイヤモンドを売りたいけれど、「色の違いでどのくらい査定額が変わるのだろう」「自分の石がどのグレードに当たるのか分からない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
ピンクダイヤモンド(Pink Diamond)の買取では、色の濃さを示す9段階のカラーグレードが査定額に最も大きく影響し、色のトーン(色味の種類)やカラット、産地証明の有無によっても評価が変わります。
この記事では、ピンクダイヤモンドの査定で重視される色の基準、カラー以外の4C評価の考え方、アーガイル鉱山閉山の影響、天然とトリートメントの違い、査定前に準備しておきたいことまで解説します。
お手元のピンクダイヤモンドの価値が気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
CHARACTERS
登場人物

インタビュアー
読者の疑問を代弁する聞き手。買取ビギナーの目線で、宝石の価値がどう決まるのか、査定のプロに素朴な疑問を率直にぶつける。

査定員
宝石・ジュエリーの買取を10年間担当。ダイヤモンドは4C(カラット・カラー・クラリティ・カット)の等級評価、色石は石種の鑑別および処理の有無の判定により品質を見極める。鑑定書の記載と実物の照合を徹底し、石と地金を分離して評価する。
この記事でわかること
- ピンクダイヤモンドの査定で色の濃さ(9段階のカラーグレード)がどう評価されるか
- 色のトーン(ピンク・パープリッシュピンクなど4種)による評価の違い
- カラット・クラリティ・カットが査定額に与える影響と、無色ダイヤとの重み付けの差
- アーガイル鉱山閉山の背景と、APD鑑定書・ガードル刻印が査定に与える影響
- 天然・トリートメント・ラボグロウンの違いと、自分の石が天然か分からない場合の対処法
第1話 ピンクダイヤモンドの査定で最も重要な9段階カラーグレード
ファンシービビッド|最も鮮やかで査定評価が最も高い

インタビュアー
ピンクダイヤモンドの査定では「色の濃さ」が重要だと聞きましたが、具体的にどのような基準で評価しているのでしょうか?

査定員
GIA(米国宝石学会)が定めた9段階のカラーグレードで評価しています。ファンシーカラーダイヤモンドと呼ばれる、はっきりした色味を持つダイヤモンド専用の基準です。色が鮮やかなほど高額査定につながりやすいです。9段階の内訳を以下に整理しました。
| カラーグレード | 色の特徴 |
|---|---|
| フェイント(Faint) | ごくわずかに色味がある |
| ベリーライト(Very Light) | 薄い色味が確認できる |
| ライト(Light) | 淡い色味がはっきり見える |
| ファンシーライト(Fancy Light) | 明るく軽い色合い |
| ファンシー(Fancy) | はっきりした色味がある |
| ファンシーインテンス(Fancy Intense) | 濃く鮮やかな色合い |
| ファンシービビッド(Fancy Vivid) | 最も鮮やかで彩度が高い |
| ファンシーダーク(Fancy Dark) | 暗く彩度が低い色合い |
| ファンシーディープ(Fancy Deep) | 深く濃い色合い |
ファンシーインテンス|濃く鮮やかで高評価を得やすい

インタビュアー
ファンシービビッドの次に評価が高いのはどのグレードですか?

査定員
ファンシーインテンスです。ビビッドに次いで濃く鮮やかなグレードで、GIAもファンシーインテンスとファンシービビッドは通常価格がより高くなるとしています。鮮やかさが際立つグレードは需要が高く、査定評価が上がりやすいです。
ファンシーディープとファンシーダーク|濃いが彩度で評価が分かれる

インタビュアー
名前に「ディープ」や「ダーク」と付いているので色が濃そうですが、評価も高いのでしょうか?

査定員
「濃い=上位」とは限りません。ファンシーダークは明度が非常に暗く彩度が非常に低い色を示すグレードで、鮮やかさが不足すると評価が下がる傾向があります。ピンクダイヤモンドの色は、結晶格子の歪み(プラスティック・デフォメーション)と呼ばれる結晶構造のねじれの度合いで濃さが変わります。

インタビュアー
結晶の構造で色が変わるというのは、意外な仕組みですね。

査定員
ファンシーディープは深い色合いですが、ファンシーダークとは彩度に差があります。同じ「濃い色」でも、鮮やかさを保っているかどうかで査定評価が分かれるのがポイントです。
ファンシーからフェイントまで|色が薄くても査定できる

インタビュアー
色が薄い場合は買取の対象にならないのでしょうか?

査定員
「色が薄いから値段がつかないのでは……」と感じる方もいますが、まったくそんなことはありません。フェイントからファンシーまでの5段階はグレードとしては下位ですが、GIAの正式なカラーグレードが付く以上、天然ピンクダイヤモンドとして査定できます。色の薄さに応じて評価は控えめになりますが、天然であるという点に価値がありますので、お気軽にお持ちください。
第2話 ピンクダイヤモンドの色のトーン4種と査定評価の違い
ピンク|副色のない純粋なピンクが最も評価されやすい

インタビュアー
色の濃さのほかに、色味の種類によっても評価が変わることはあるのでしょうか?

査定員
変わります。同じカラーグレードでも、色のトーンによって査定評価に差が出ます。ピンクダイヤモンドの色のトーンは大きく4種類です。
- ピンク(副色のない純粋なピンク)
- パープリッシュピンク(紫がかったピンク)
- ブラウニッシュピンク(茶色がかったピンク)
- オレンジッシュピンク(オレンジがかったピンク)
GIAの調査では、対象となったピンクダイヤモンドの47%が副色のない純粋なピンクでした。この純粋なピンクが中古市場での人気が最も高く、査定評価も最も上がりやすいです。

インタビュアー
一番多いのに一番人気が高いというのは意外ですね。

査定員
多いから安いわけではなく、余計な色が混ざっていない純粋さこそが求められるためです。
パープリッシュピンク|希少性から高評価になることもある

インタビュアー
パープリッシュピンクはピンクと紫の中間のような色でしょうか?

査定員
ピンクに紫の色味が加わった色合いです。GIAの調査では全体の28%がパープリッシュピンクからピンキッシュパープルの範囲でした。オーストラリアのアーガイル鉱山で産出されるピンクダイヤモンドにこの色味が多く、Type Ia型と呼ばれる窒素を多く含む結晶タイプとの関連が指摘されています。アーガイル鉱山が閉山した現在、パープリッシュピンクの希少性が高まっており、純粋なピンクに次ぐ評価を得ることがあります。
ブラウニッシュピンクとオレンジッシュピンク|鮮やかさが落ちて評価が下がりやすい

インタビュアー
ブラウニッシュやオレンジッシュの場合はどうでしょうか?

査定員
GIAの調査では、ブラウニッシュピンクからピンキッシュブラウンの範囲が17%を占めていました。茶色みやオレンジ色が混ざると鮮やかさが落ちるため、純粋なピンクと比べて評価が控えめになる傾向があります。ただし、色のトーンだけで判断せずに査定しますので、お手元のピンクダイヤモンドの色味が気になる方は、まずは実物をお持ちください。
第3話 カラット・クラリティ・カットはピンクダイヤモンドの査定でどう効くか
カラット|大粒ほど希少で査定額が大きく上がる

インタビュアー
ピンクダイヤモンドの査定では色が最も重要とのことでしたが、カラット・クラリティ・カットはどのくらい査定額に影響するのでしょうか?

査定員
ダイヤモンドの品質を決める4Cのうち、ピンクダイヤモンドではカラーの比重が最も大きく、色が鮮やかなほど査定額が上がりやすいです。次に査定額を大きく押し上げるのがカラットです。ピンクダイヤモンドの産出割合はダイヤモンド全体の約0.01%とされ、0.20カラット以上に出会える確率はわずか0.001%です。大粒になるほど産出確率が極端に下がるため、カラットが増えると査定額が大きく上がります。
クラリティ|カラーダイヤでは色が優先される傾向

インタビュアー
クラリティは無色のダイヤモンドでは重要だと聞きますが、ピンクダイヤモンドでも同じでしょうか?

査定員
ピンクダイヤモンドは、色を生む結晶の歪みに由来する線状のインクルージョン(内包物)を伴うことが多く、高いクラリティを持つこと自体が少ないです。クラリティはFL(フローレス)からI3まで11段階で評価されますが、カラーダイヤモンドではクラリティよりも色が価値を決めるため、内包物があっても色が鮮やかであれば査定額が下がりにくい傾向があります。色のグレードが高ければ、クラリティが多少低くても査定額が下がりにくいです。
カット|色を引き出す仕上げかどうかが評価点

インタビュアー
カットも無色ダイヤモンドと同じ基準で見るのでしょうか?

査定員
カットはExcellentからPoorまで5段階で評価されます。テーブル面(ダイヤモンドの一番上にある平らな面)、クラウン角度(上部の傾斜の角度)、パビリオン角度(下部の傾斜の角度)が主な評価指標です。ただし、カラーダイヤモンドでは対称性と表面研磨が良好で深すぎなければ、色を優先して選ぶのが良いとされています。色を引き出す仕上げであれば評価が上がりやすく、無色ダイヤモンドほどカット形状に厳密ではありません。
4Cの評価基準やカットの種類については、以下の記事でも解説しています。
- 関連記事はこちら
・ダイヤモンドのグレード別特徴!4C評価基準・価格相場・鑑定書の見方まで徹底解説
・ダイヤモンドカットの種類を徹底解説|輝き・特徴・価値の違いまで
第4話 アーガイル鉱山の閉山とAPD鑑定書が査定に与える影響
世界の供給量の90%以上を占めた鉱山が2020年に閉山

インタビュアー
ピンクダイヤモンドが希少だという話はよく聞きますが、具体的にどうして希少なのでしょうか?

査定員
世界のピンクダイヤモンドの90%以上を産出していたアーガイル鉱山が、2020年11月3日に閉山したためです。西オーストラリア州キンバリー地区にあるこの鉱山は1983年に採掘が始まり、37年間にわたってピンクダイヤモンドの世界的な供給源でした。閉山後はアーガイル産のようなビビッドな色合いのピンクダイヤモンドを目にすること自体が難しくなっています。新たな供給がなくなったことで、天然ピンクダイヤモンド全体の希少性が上がり、査定評価も上がりやすい傾向にあります。
APD鑑定書とガードル刻印があると査定でプレミアムが付く傾向

インタビュアー
アーガイル産かどうかを証明する方法はあるのでしょうか?

査定員
APD鑑定書と呼ばれる産地証明が最も確実な方法です。ダイヤモンドのガードルにシリアルナンバーが刻印され、鑑定書と番号が対になっています。
アーガイル産でなくても天然ピンクダイヤモンドは査定できる

インタビュアー
APD鑑定書がないピンクダイヤモンドは評価されないのでしょうか?

査定員
アーガイル産でなくても、天然のピンクダイヤモンドであれば査定できます。タンザニア・南アフリカ・ブラジルなど他の産地からも産出されることがありますが、いずれの鉱山からも定期的な産出の報告はありません。産地が分からない場合でも、天然であれば色とカラットを中心にしっかり評価できます。「おたからや」の無料査定をぜひご利用ください。
第5話 天然・トリートメント・ラボグロウンで査定はどう変わるか
天然(ナチュラル)|鑑定書に「Natural」と記載されていれば最も高評価

インタビュアー
自分が持っているピンクダイヤモンドが天然なのか処理されたものなのか分からない場合、査定にどう影響するのでしょうか?

査定員
ピンクダイヤモンドの査定では、天然であれば評価が高く、処理や合成の場合は評価が下がります。鑑定書に「Natural」と記載されていれば、生成起源も色の起源もどちらも天然であることを示し、査定評価が最も高くなります。天然ピンクダイヤモンドの色は地中で数億年かけて結晶の歪みによって生まれたもので、蛍光性(紫外線を当てたときの光り方の強さ)が天然性判定の補助情報として使われることもあります。
トリートメント|天然石に人工処理で色を変えたもの

インタビュアー
トリートメントとは具体的にどのような処理のことでしょうか?

査定員
天然のダイヤモンドに処理を施して色を変えたものです。代表的な方法は次の2つです。
- HPHT処理(高温高圧をかけて色を変える加工)
- 照射処理(放射線をあてて色を変える加工)
色が人工処理由来であるため、天然ピンクダイヤモンドと比べると査定評価が下がります。

査定員
トリートメントのピンクダイヤモンドも査定できますので、処理の有無が分からない場合も含めて、まずは拝見させてください。
ラボグロウン|人工合成のため希少価値は認められにくい

インタビュアー
最近よく聞くラボグロウンダイヤモンドはどうでしょうか?

査定員
HPHT法またはCVD法で研究施設において人工的に成長させたダイヤモンドです。化学組成や物理的性質は天然とほぼ同じですが、地中で数億年かけて形成されたものではないため、天然の希少性は認められず、査定評価が上がりにくいです。

査定員
天然かどうか分からない場合も、「おたからや」にお持ちいただければ査定の中で確認できます。鑑定書がなくても問題ありませんので、判断に迷ったらぜひご相談ください。
第6話 色が薄い・鑑定書がないピンクダイヤモンドでも査定できる
色が薄くてもピンクダイヤモンドとして査定できる

インタビュアー
色が薄いピンクダイヤモンドや、鑑定書を紛失してしまったものでも査定に出せるのでしょうか?

査定員
色が薄いピンクダイヤモンドでも査定に出せます。フェイントやベリーライトであっても、GIAの正式なカラーグレードが付いている以上、天然のピンクダイヤモンドとして評価できます。色の薄さに応じて査定額は控えめになりますが、天然であるという点自体に価値がありますので、ぜひそのままの状態で「おたからや」へお持ちください。
鑑定書がなくても査定員がその場で品質を判定できる

インタビュアー
鑑定書を紛失してしまった場合はどうすればいいでしょうか?

査定員
「おたからや」の査定員がその場でカラー・カラット・クラリティ・カットを判定できますので、鑑定書がなくても問題ありません。鑑定書がある場合は、プロット図(内包物の位置を図で示したもの)が品質確認の参考になりますので一緒にお持ちください。鑑定書がない品物や、色のグレードが分からない品物など、状態に不安があるお品物も「おたからや」では査定できます。無料査定は査定料・キャンセル料が一切かかりませんので、まずはお気軽にご相談ください。
第7話 ピンクダイヤモンドの査定前にやっておきたい準備
鑑定書・付属品・購入時の情報をまとめておく

インタビュアー
査定に出す前に、準備しておいた方がいいものはありますか?

査定員
次のものを1か所にまとめておくと、査定がスムーズに進みます。
- 鑑定書(GIAやAGLなど鑑定機関が発行したもの)
- 購入時の箱や保証書(ブランドジュエリーの場合はギャランティカード)
- 購入店・購入時期の記録(レシートやメール控え)
メレダイヤと呼ばれる0.1カラット以下の小粒サイズでも、鑑定書や付属品があれば品質の確認がスムーズに進みます。付属品がない場合も問題なく査定できますので、本体だけでもお持ちください。
本人確認書類を用意しておく

インタビュアー
査定のときに身分証明書は必要ですか?

査定員
査定だけであれば品物以外に必要なものはありません。実際に売却する場合は、古物営業法に基づく手続きとして本人確認書類が1点必要です。以下のいずれかをご用意ください。
- 運転免許証または運転経歴証明書
- マイナンバーカード
- 特別永住者証明書または在留カード
- 健康保険資格確認書
- 身体障害者手帳
- 年金手帳
- パスポート
有効期限が切れた書類は使用できません。また、18歳未満の方からのお買取は行っていません。2020年2月4日以降に発行されたパスポートは住所の記載がないため、住民票や公共料金の領収書など現住所が確認できる書類が別途必要です。

インタビュアー
買取の方法は店頭に持ち込む形だけでしょうか?

査定員
「おたからや」では、お近くの店舗にお持ちいただく店頭買取と、査定員がご自宅に伺う出張買取の2つの方法があります。査定料・出張費・キャンセル料はすべて無料です。金額を聞いてから売るかどうかを決めていただけますので、お手元のピンクダイヤモンドの価値が気になった方は、ぜひお気軽にご利用ください。
まとめ
この記事のまとめ
- ピンクダイヤモンドの査定では、GIA基準の9段階カラーグレードのうちファンシービビッドが最も高い評価を得やすい
- 副色のない純粋なピンクが最も人気が高く、パープリッシュピンクも希少性から高評価になることがある
- ブラウニッシュやオレンジッシュの色味が混ざると、鮮やかさが落ちるぶん評価は控えめになりやすい
- カラット・クラリティ・カットも査定額を左右するが、ピンクダイヤモンドではカラーの比重が最も大きい
- アーガイル鉱山が2020年11月に閉山し、天然ピンクダイヤモンドの供給は大幅に減少している
- APD鑑定書とガードルのナンバー刻印はアーガイル産の証明になり、査定でプレミアムが付きやすい
- 天然が最も高く評価され、トリートメントやラボグロウンとの違いは査定評価に大きく影響する
- 色が薄い場合や鑑定書がない場合でも査定は可能で、鑑定書・付属品・本人確認書類を事前にそろえておくとスムーズに進む

インタビュアー
色の基準だけでもこれほど奥が深いとは、知らない方も多そうですね。とても勉強になりました。

査定員
ピンクダイヤモンドは色の濃さ・トーン・カラット・産地証明など、複数の要素を組み合わせて評価する宝石です。お手元のピンクダイヤモンドの価値が気になった方は、「おたからや」の無料査定をぜひご利用ください。鑑定書がない品物や、色のグレードが分からない品物も丁寧に拝見いたします。
ピンクダイヤモンドの買取に関するよくある質問
EXPERT ANSWER
この専門家が回答します
TASKの鉱物棚さん
- YouTube Ch.「TASKの鉱物棚」主宰
- 鉱物コレクター
20年以上にわたり、世界各地の鉱物・原石を収集している鉱物コレクター。幼少期から鉱物に関心を持ち、宝石学者・近山晶氏や鉱物学者・堀秀道氏の著作に親しみながら鉱物に対する理解を深める。現在は500点を超える鉱物コレクションを保有している。 YouTubeチャンネル「TASKの鉱物棚」を主宰し、鉱物・原石の魅力、ミネラルショーのレポート、鉱物収集文化、宝石・天然石の背景知識などを発信。専門的な内容を一般向けにわかりやすく伝えることを重視し、鉱物や宝石を科学的・文化的・歴史的な背景とともに紹介している。 これまでに『学研の図鑑LIVE 岩石・鉱物・化石 新版』へ鉱物写真7点を提供したほか、同シリーズ公式YouTubeチャンネルとのコラボレーション企画、阪急うめだ本店への映像提供、自身の鉱物コレクションによる個展の開催、鉱物写真集の制作などを行っている。また、ねとらぼなどのウェブメディアから取材を受けるほか、鉱物コレクター交流会の継続的な主催や、ジュエリー・アクセサリーの制作者との対談企画なども行っている。 宝石については、装飾品としての側面だけでなく、その素材となる鉱物・原石の性質や特徴という観点からも捉えている。長年実物を収集・観察してきた鉱物コレクターとしての経験を活かし、鉱物種としての性質や産状、名称の由来、歴史的背景などの側面から、宝石・鉱物・天然石に関する記事監修を行う。
ピンクダイヤモンドの買取で最も査定額に影響する要素は何ですか?
色相、色調、彩度をもとにした9段階のカラーグレードが最も大きく影響します。

TASKの
鉱物棚さん
専門家による回答
GIA基準でファンシービビッドやファンシーインテンスなど、色が強く鮮やかなほど査定評価が上がる傾向にあります。ピンクダイヤモンドの色は、結晶格子の歪み(プラスティック・デフォメーション)に関連して決まります。4Cの中ではカラーの比重が最も大きく、カラットなども重要な評価要素です。インクルージョン(内包物)があっても色が良ければ評価が大きく下がらない傾向にあるため、まずは色の濃さと鮮やかさがポイントです。
カラーグレード「ファンシービビッド」と「ファンシーインテンス」の違いは何ですか?
ファンシービビッドは非常に高い彩度を持つグレードで、特に鮮やかなグレードです。

TASKの
鉱物棚さん
専門家による回答
ファンシーインテンスも強い色を示しますが、ファンシービビッドの方が一般により鮮やかな色合いとなります。GIAはこの2つのグレードを「通常、価格がより高くなる」としています。同じ「ファンシー」系グレードでもファンシーダークはより暗いトーンを示し、色の見え方は大きく異なります。鮮やかさを保っているかどうかが評価の分かれ目です。
アーガイル鉱山産のAPD鑑定書がなくてもアーガイル産と証明できますか?
APD鑑定書が最も確実な証明手段ですが、手元に鑑定書がなくても、ガードル(側面の縁)にナンバー刻印が残っていれば、その番号からアーガイル産であることを確認できる場合があります。

TASKの
鉱物棚さん
専門家による回答
ただし、APD鑑定書は2005年1月に0.20カラット以上を対象として始まったため、それ以前に流通した石や対象サイズ未満の石には刻印がないことがあります。刻印は肉眼では確認しにくい大きさですが、査定時にルーペなどを用いて確認できます。
トリートメントのピンクダイヤモンドでも査定に出せますか?
査定に出せます。

TASKの
鉱物棚さん
専門家による回答
トリートメントは天然石にHPHT処理(高温高圧をかけて色を変える加工)や照射処理(放射線をあてて色を変える加工)を施したものです。ただし色が人工処理由来であるため、天然ピンクダイヤモンドと比べると査定評価は控えめになる傾向があります。鑑定書に処理の記載がある場合は、査定時の参考になります。処理の有無が分からない場合も査定の中で確認できます。
0.1カラット未満の小さいピンクダイヤモンドでも査定に出せますか?
査定に出せます。

TASKの
鉱物棚さん
専門家による回答
0.1カラット以下の小粒のダイヤモンドはメレダイヤと呼ばれますが、天然ピンクダイヤモンドは非常に希少な宝石です。小粒であっても天然のピンクであれば希少性があり、値段がつく可能性があります。鑑定書や付属品があれば品質確認がスムーズに進みますが、鑑定書がない場合も問題ありません。ジュエリーに留まった状態でも査定できます。
ピンクダイヤモンドのジュエリーはダイヤ単体と地金を分けて査定されますか?
リングやネックレスなどのジュエリーは、ピンクダイヤモンド(石)と地金(プラチナ・ゴールドなど)を分けて評価し、それぞれの価値を合算して査定額が算出されます。

TASKの
鉱物棚さん
専門家による回答
石はカラーグレードやカラットなど4Cに基づいて評価し、シェイプやプロポーション、ポリッシュ、シンメトリーなども確認します。地金は当日の相場で重量に応じて計算します。ジュエリーを分解する必要はありません。。石と地金それぞれの評価内訳も確認できます。
ピンクダイヤモンドの鑑定書と鑑別書の違いは何ですか?
鑑定書(ダイヤモンドグレーディングレポート)は、ダイヤモンドのカラット・クラリティ・カットなどの品質を評価した書類です。

TASKの
鉱物棚さん
専門家による回答
プロット図(内包物の位置を図で示したもの)も記載されており、石の品質を詳細に把握できます。鑑別書は宝石の種類(石種)を科学的に鑑別した書類で、天然か人工かの判定や処理の有無の記載はありますが、4Cのグレード評価はありません。ピンクダイヤモンドの査定では4Cが記載された鑑定書がある方がスムーズに進みますが、どちらもない場合は査定員がその場で品質を確認できます。
※本記事内の価格・相場は記載時点のものであり、市場動向により変動します。最新の相場は店頭・公式サイト等でご確認ください。
SUPERVISOR
この記事の監修者
TASKの鉱物棚
- YouTube Ch.「TASKの鉱物棚」主宰
- 鉱物コレクター
20年以上にわたり世界各地の鉱物・原石を収集している鉱物コレクター。幼少期から宝石学者・近山晶氏や鉱物学者・堀秀道氏の著作を指針に鉱物への理解を深め、現在は500点を超える鉱物コレクションを保有している。 YouTubeチャンネル「TASKの鉱物棚」を主宰し、鉱物・原石の魅力、ミネラルショーのレポート、鉱物収集文化、宝石・天然石の背景知識などを発信。専門的な鉱物知識を一般向けにわかりやすく伝えることを重視し、鉱物や宝石を、科学的・文化的・歴史的背景を有する自然物として紹介している。 これまでに、『学研の図鑑LIVE 岩石・鉱物・化石 新版』への鉱物写真7点の提供、阪急うめだ本店への映像提供、博物館における鉱物展示企画への協力、米国の鉱物専門誌『Mineralogical Record』への掲載予定、自らの鉱物コレクションの個展開催など、多方面で活動している。 宝石については、ジュエリーとしての側面だけでなく、その素材となる鉱物・原石の特徴、天然石ごとの魅力、市場での位置づけなどを踏まえた視点から知見を有する。鉱物収集家としての実物に根ざした経験を活かし、宝石・鉱物・天然石に関する記事監修を行う。
